仏旅行4 高貴な赤 ブルゴーニュ
8・9日目 <ピノノワールの地・ボーヌ>
ワインの2大銘醸地。西の女王と東の王。
「ワインの女王」ことボルドーと、「ワインの王」ことブルゴーニュ。
今回の旅はブルゴーニュにしか行けなかったが、思いっきり感動してきた。
7:00発TOURS→11:26着BEAUNEの電車に乗り込む。
朝食は駅のコンビニのパン。美味しい。
買い食いは旅の醍醐味だ。
このチョコのうまかったな。
~
無事ボーヌの地に降り立った。
駅前から早速ワインバーがある。飲みたし・・・
ひとまず観光案内所へ。ここでぶどう畑ツアーを申し込まなくては。
駅から北上すること10分。市街地の端に到達。そこに案内所はあった。
窓口の元気なお兄さんに、コート・ド・ニュイのツアーに行きたいとの旨を伝えると、
やはり2名以上でないとダメだと言われたが、お兄さんはなんとかしてくれるとも言ってくれた。
助かった。ロマネ・コンティに行きたいんだ。
集合時間まで昼ごはんでも食ってこよう。
選んだのは「Le Bistrot Bourguignon」
ちょっと店内は本格的すぎまして、テラス席でご勘弁を。
前菜はsalade de chevre chaud。これって前のイタリアンでも食べたね。
どうやらパリのカフェでは定番の一品だそうで。
白ワインMONTAGNYと合わせていただきました。
リンゴやグレープフルーツの香り、口に入れて急にふわっと華やかに膨らむ感じ。
そこそこのコクが飲みやすい。
メインは鳥のローストとポテトスライスのソテー。バターソテーかな。
このチキンが本当に美味しかった。音を立てるほど香ばしい皮、
ナイフを入れるとあふれる肉汁。軽めのソースと見事に絡み、箸(いや、フォークが)が止まらない。
これはCHASSAGNE MONTRACHETの赤を選んでくれました。
ササーニュモンラッシェで白じゃなくて赤なんて珍しい。
曇った土、舌にまとわりつくタンニン。これがチキンととてもマッチしてくれて・・・
いやはやとても満足のいくランチになった。
~
さあ、14:45。出発の時間だ。
申し込んだものはVinea-Tours。結局参加者はまた3人だった。
今度は、お父さんと娘さんの2人旅行をしているメキシコの人だった。
行く畑はこちら・・・
●ニュイ・サン・ジョルジュ
●ヴォーヌ・ロマネ
●ヴージョ
●シャンボール・ミュジニー
●モレ・サン・ドニ
●ジュヴレ・シャンベルタン
なんということでしょう。しかも、ボーヌからぶどう畑までは車で10分程度。
歩いてもいける距離にあるんだ。町からこんな近くで、ワインってできるんだね。
奥に見える小高い丘は、コルトンの畑。
足元はなんだろう?位置的にニュイ・サン・ジョルジュ?わかりません。
このツアーでは中に入れなかったが、
ワイン造りに使う道具の博物館「シャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョ」を外から見学。
10mもある圧搾機が展示されているそうだ。
ガイドさんが車を停めたのは、ここ「Romanée-Conti」の畑!
こんなふうになってるんだ。柵も金網もないんだ!誰もいないし。すごい。
一生で一度だって飲むことはできないであろう、ロマネコンティ。いつかはラ・グランド・リュだけでも飲もう。
ここでガイドさんが取り出したのは、Ratafiaという琥珀色のワイン。
これは酒精強化ワインなんだそうだ。
ピノノワールの畑でピノノワールでできたラタフィアを飲む。贅沢だ。
~
次に向かったのはドメーヌ「Bernard et Armelle RION」
親子がお出迎えしてくれた。
お店のカーヴじゃなくて、生産者のカーヴなんて初めて入った。感激の極み。
ここでは4つを試飲できた。
「ニュイ・サンジョルジュ/シャンボール・ミュジニー/ヴォーヌ・ロマネ/ブルゴーニュ」
全部VVだった(かな?
お土産買えばよかった。今となって悔やまれる。
~
ツアーが終わり、あたりは夕方に。
ボーヌの町は、いたるところでライトアップがされていた。
オテル・デューの外壁
ノートルダム教会の正面
~
ボーヌはエスカルゴも有名だそうなので、
お惣菜屋さんでいろいろ見繕ってホテルで食べた。
でもお店閉まるのが早くて、19時にはレストラン系以外の店がCLOSED。
ゆっくり選べなかった。とくに飲み水がどこにも売ってなくて、仕方なくハンバーガー屋でジュースを購入。
今日のホテルは初めてテレビのあるホテル。贅沢。
Today's hotel
レストラン兼ホテル。設備は上等。が、シャワーが冷たい… |
ボーヌの二日目も快晴。
まずは「神様の館=オテル・デュー」へ。
15世紀に病院として建てられ、特に貧困層への治療にあたった。
20世紀のWWⅡでも利用されたといい、世代を越えて多くの人を癒してきた。
病院の運営費が病院で作っていたワインというのもブルゴーニュらしい。
中庭に出るとブルゴーニュ独特の屋根模様。
非常に広い病室。すべてカーテンで仕切られた寝台。
本当にこんなゆとりある設計だったのだろうか?
奥には礼拝室が見える。
暗室に眩しく輝く、「最後の審判」の屏風。
大天使ミカエルが天秤を持ち、天国と地獄の判断を下している。
~
ボーヌはとても小さい町だが、歩くところすべてが綺麗で、整っており、
まるで映画のセットのような完成された町だった。
そして料理も美味しく、人も優しい。かなりお気に入りの町になった。
シックな色調の店舗に映える、鮮やかな旗。
パニーニを食べながら中央の公園で一休み。
~
ボーヌ最後の楽しみは、「Marche aux Vins」。
ここは全15種ものブルゴーニュワインの試飲ができる施設。
入口で10€を渡すと、まずテストヴァンを渡される。これは貰えるらしい!すごい。
試飲したリストはこちら・・・
○シャブリ ○プイイ・フュイッセ ○サヴィニー・レ・ボーヌ1er ○ムルソー
●コート・ド・ニュイ村 ●サントネイ1er ●アロース・コルトン ●マーキュリー1er
●サヴィニー・レ・ボーヌ1er ●ヴォーヌ・ロマネ ●ポマール1er ●ジュヴレシャンベルタン
●ヴォルネイ1er ●ボーヌ1er ●コルトン(グラン・クリュ)
サヴィニーの白は、青い梅のゆな甘酸っぱさ。まろやかな口あたり。
赤は、今までで一番強い香りだった。女性的なニュアンスを持つ。
ポマールは清涼感のある香りで個性的。印象も強く残る。
ヴォルネイは強烈な香り、赤い花を連想する。強いワインだった。
以上でボーヌは終わり。お土産にワイン畑のタペストリーを買った。
15:59発BEAUNE→17:20着BESANCON VIOTTEのTGV電車にて、次の地へ・・・
Today's hotel
町からは遠いが、施設は綺麗。冷蔵庫あり。共用ネットも無料。 |
10日目 <フランシュ・コンテの地・ブザンソン>
ワインを飲むならチーズもでしょ。という安直な理由により、コンテチーズの名産地ブザンソンへ。
ブルゴーニュの東に位置する。
ここは僕はなんの情報のなかったが、どうも国際音楽祭の舞台だそうだ。
駅到着は17:30。ここからホテルを探すのだが、とても参った。
ここから徒歩30分程度にあるユースホステル。
予約の電話をするも、受付の女性が英語話せず。
なんとか今から直接行くからお願いしますね!と頼んでおいた。
地方になればなるほどフランス語しか通用しなくなるんだ。
面白かったのがこれ、ガムのポイ捨てを禁止するためのポスター。
ガムはポイ捨てせずに、このマルペケで楽しんで捨てましょう。みたいな感じ?
さすがフランスはなんでも芸術にできてしまうんだな。
ブザンソンの唯一といってもいい(かもしれない)観光スポット「ヴォーバンの城砦」。
町の最も高い場所に位置している。砦としてブザンソンを守ってきたのか。
眼下にはブザンソン市街地、それをぐるっと取り囲むドゥー川、そして背後に連なるコンテの山。
城砦の中は動物園になってたんだ。
なんか関係あるのかな。
砦だけじゃ観光として魅力が薄いからかな。
かなりの動物がいた。規模や作り方は日本の動物園と変わらなかったな。
~
夜はまた、新たな地へと足を運ぶが、それまで時間が余ったので、
MONOPRIXでコンテチーズとブルゴーニュワインを買って河原のベンチでずーーーーっとのんびりしていた。
小銭を数えていて川に2€を落としてしまったのが悔しい。
~
そして夜、TGVにて北上する。目指すはドイツとの国境、アルザス地方。
18:07発BESANCON VIOTTE→18:22着BESANCON FCTE TGV
19:03発BESANCON FCTE TGV→20:46着STRASBOURGへ。
久しぶりに緊張が止まらなかった。もうほぼドイツなんだもの。