仏旅行3 モン・サンミッシェルとロワール古城
5日目 <ノルマンディー地方>
孤高の修道院「モン・サン・ミッシェル」へ・・・
今日はさすがにツアーなんだ。
日本を立つ10分前に申し込んだ。ずっとどうしようか迷ってて。
15,000円はなかなか高くてねぇ。でも行ってよかった!!
日本の添乗員がつく、モン・サン・ミッシェルへツアーは、だいたい3つに分かれている。
・早朝出発し、昼間に修道院を見て夜に戻るツアー
・朝に出発し、夕方~夜景を見て深夜に帰るツアー
・修道院内で宿泊がつくツアー
断然2か3を選ぶべし。僕は2を選んだ。
朝9時前後、パリの中心、パレ・ロワイヤルに集合。
ツアー客の8割が女性だった。小っ恥ずかしいが並ぶしかない。出発だ。
2時間ほどして、バスは、ある村に立ち寄った。
「ラ・ブイユ村」というとても小さな可愛い村だった。
家なき子で有名なエクトール・アンリ・マロの生まれ故郷だそうだ。
セーヌ川を眺めながら、心地よい風とともに散策。
この村は、一周10分程度で歩けてしまった。なんとものどかな田舎だ。
街の一角にある小学校(?)では、元気にはしゃぎ回る子どもたち。
こちらに向かってピースサイン。
ジュマペーラ KOJI。通じたよ。こっちも幸せをもらいました。ありがと。
本当にこの村はかわいくて、カラフルで丁寧に作られたお店の看板や、
陶器でできてるセミの像など、遊び心いっぱい。
そして一休み。ハーフのシードルとサンドイッチを買って昼食。
この村をバスで発つとき、あの子どもたちがみんなで手を振ってくれたのには、
思わず感動の声がでた。バスの中でも女性たちの嬉しそうな声があちらこちらから。
~
そしてバスは着実にあの島へと近づく。
現地到着は15:40。パリからおよそ5時間ほどだった。距離としては360kmだとか。
眼前に飛び込んでくる孤島。
その島の半分の大きさを占める巨大な修道院。
その堅牢そうな振る舞いは、まるで城のようだった。
実はこのモン・サン・ミッシェル、自然環境保護や、堤防の砂による海の埋め立てなどを防ぐため、
4月以降シャトルバス以外の通行ができなくなる。
観光バスで乗り入れられるのはあと少しで終わりだ。
どうもこの島付近は、潮の満ち引きの差が極端に大きく、
逃げ遅れて命を落とす巡礼者も多かったという。
ただ、潮の満ち方は、月齢に左右されるので、常に海に浮かぶ島が見られるわけではない。
あいにく、本日のツアー中に、満潮を観測することはできなかった。
中庭の風見鶏
休憩中のカモメ
干潮時に広がる砂地
修道院聖堂に刺さる光の道
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さて、晩御飯を食べよう。
事前に20€でチケット買ったディナー。
かの有名なオムレツか、羊のソテーか、牡蠣かなど4種類からの選択。
オムレツの評判は聞いていたので、ガッツリお肉を食べた。デザートはアップルケーキ。
このディナーチケットは、水かシードルかが選べるとなっていたが、
ギャルソンが何言ってるかわかんなくて、適当にうなずいてたらミネラルウォーターが来てしまった。
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ディナーを終え、修道院を背にし海岸を歩く。
夕日が今まさに地平線の下へと落ちようとしていた。
夕日と、修道院の位置関係も、月日によって大きく異なる。
3月の今は、修道院からかなり左手の海に沈もうとしていた。
海面の燃やす朱と、今まさに訪れようとしている宵の色
この2つの狭間で、その移ろいを見守る修道院
心を無に染めるような夜の帳が降り、修道院には灯が入る
聞こえるのは波のざわめきのみ
大地と歴史と宇宙の融合・・・
これほどまでの圧巻を見られるとは、これはやはり来て正解だった。
また、このツアーの終がけに、新婚旅行できていた男性に声をかけられ、意気投合した。
彼もちょうど退職旅行(兼新婚旅行)としてフランスを選んだのだった。
旅行後に名古屋で食事に行ったのは、また、別のお話。
6日目 <パリ市内の散策&ホームパーティ>
日中はのんびりあてもなく散歩。
しかし実は今晩、思いもよらぬイベントが待ち構えていた。
遡ること3日前、金曜の夜、イタリアンを食べ終えて、ユースホステルAdveniatに向かったときのこと。
既に時計は23時を過ぎ、そのホステルの入口は開かなくなっていた。
実はまだチェックインしていなくて、鍵も無い。
なんとかホステル内に入ろうと電話をかけても繋がらず、途方に暮れていたら、
ちょうどある男性が外からホステルに入ろうとしていた。
僕はすかさず頼み込んだ。ここ予約してるんですが、入れなくなったので助けてください・・・のような英語で。
彼は怪しむことなく快諾し、無事チェックインすることができた。
あとから本を見直すと、22時までにチェックインを済ませるようにとなっていた。すまぬ。
そのある男性とは、実は韓国の留学生の人で、フランスにホームステイしながらこのようなお手伝いをしているそうだ。
翌日、ホステルのロビーでくつろいでいると、彼が話しかけてきた。
「明後日火曜の夜、ホームステイ先でパーティを開きたいのだがぜひどうか?」と。
ファンタスティック!それは面白そうだ。ぜひ行かせてくれと答えた。
こんなことがあっていいのだろうか。フランス人はパーティ好きか!俺もパーティ大好きだ。
という感じだったので、夜までぶらぶら時間を潰すことにした。
夜のパリも渋い。
集まっている人が昼とは異なることが多く、ちょっと怖くもあるが、
パリの夜を楽しめるようになって初めて一人前なんだろうな。
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ここが、お招きいただいたC氏の家。彼の好物はわさび煎餅だった。すごい。
奥さんの手料理、おいしゅうございました。家庭版フランス料理を初めて堪能しました。
ポートワインも美味でした。
犬、でかかったです。また遊びに行きたいです。覚えててね。
Today's hotel
施設は汚いが、唯一ドライヤーのあったドミ。パンだけ一日中食べれた。 http://www.youngandhappy.fr/ |
7日目 <ロワール地方の古城ツアー>
旅行7日目にして、いよいよ地方編に突入。
まずは、パリの南西に位置するロワールへ。
長さ1,000kmを超すロワール川と伴って栄える街、ブドウ畑が点在する。
そして車を走らせると突然現れる古城の格好よさはたまらない。
宿を5:00に起き、7:38発AUSTERLITZ(東駅隣)→9:38着TOURSへ。
INTERCITESという電車で向かった。TOURSは終点なので、乗り越しの心配はなく一安心。
立派な姿を見せるTOURS駅。
地方は駅前からすでに雰囲気が違う。のどかだ。
シャンボール城を見てみたかったから観光案内所へ向かった。
Touraine Evasionというミニバスツアーに申し込んだが、あいにく1人ではダメだと。
これが一人旅の欠点だ。現地の案内で行われるツアーは基本最小催行人数が2名。
とりあえず出発時刻までに誰か応募があるかもしれないから待ってて、と
フロントのお姉さんに言われたので、それまで時間つぶしで散歩をした。
トゥール城。規模は小さいながら、双頭の塔を持つバランスの取れた城。
豪華さはなく、質実剛健といった感じだ。
今日はいい天気。
ロワール川を挟んで作られた街トゥールは思いのほか広く、ツアーまでの半日では全く時間が足りなかった。
オシャレな雑貨や、品の良いカバンなども売られており、観光都市と合わせて地方の主要都市なんだろうなと感じた。
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さて時間です。観光案内所前に戻ると、黄色い車が停まっている。
そしてナイスガイの男性ガイド兼運転手。「俺は地球の歩き方にも写ってるぞ」って言ってた。有名人じゃ。
そして心配されていた人数の件も、なんとか二人の参加者が加わり、無事ツアーは開始された。
ロワール川に沿って東へどんどん進む。
途中、点在する古城。アンボワーズ城、ショーモン・シュル・ロワール城、ブロワ城など。
1時間ほど経過し、目的のシャンボール城に到着。
この城は、ロワール川から少し離れて、森に囲まれた場所にあった。
精悍な顔つきのシャンボール。手前には整備された小川があった。
夏季のみ、美しいライトアップが行われるとのことで、とても羨ましかった。
古城の中で最大の規模を持つこの城は400余の部屋があるらしい。
与えられた自由時間では全部をゆっくり堪能していられないので、足早に見学をし、
外の庭も歩いた。馬に乗ったパトロール隊にも遭遇。
トカゲ?龍?こんな紋章格好いいね。
なんか星界の紋章に出てきそうな・・・
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その次はシュヴェルニー城を見学。こちらはシャンボールとはかなり異なり、
小さく可愛らしい城。内装も女性的というか色調豊かで端正な造りだった。
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ガイドさんに別れを告げ、夜のトゥールをぐるっと散歩。
活気のあるストリートを発見。プリュムロー広場には多数の店が軒を連ね、市民が屋外で食事を楽しんでいた。
ちょっと節約しようと、ケバブ屋さんに入ってみた。
ボリューム満点のケバブにフライドボテトとドリンクがついてたったの5€!!安い!
絶対太る!!!
「サイコーだようまいよおっさん。」
と、どうみても毎日ケバブを食べてるからだろうその胴回りを持った店のおじさんに別れを告げ、宿に。
Today's hotel
この値段でシングルがあるのは嬉しい。冷蔵庫やタンスなどあり。 http://www.hihostels.com/dba/hostels-Auberges-de-Jeunesses-Tours-020028.fr.htm |